::輸送船

宇宙は広大だ。太陽系がある銀河の円盤は、直径10万光年、厚みは1000〜1500光年らしい。地球に最も近い恒星系であるαケンタウリでさえも、4.3光年離れている。光速が出せる宇宙船があっても、最短で往復8.6年かかるわけだ。最短でというのは、最高速を得る手段によって変わる。光の様に、加速したり減速しないで、一瞬にして光速になったり、一瞬で停止できれば良いが、実際には、長い時間をかけて加速し、最高速度に達したら巡航し、長い時間減速しないと、目的とする惑星軌道に乗れないからだ。平均速度を光の20%とすると、αケンタウリまで、21年で、到達できるが、最大速度は、光速の40%までだせる技術が必要になる。もし、αケンタウリに、商業目的で、有益な物質があったとしても、人生の半分の42年をかけて1度きりの航海となる。一攫千金狙いの人生1度のギャンブル航海だ。
Star Trekの世界は広大な宇宙を探査する目的で、連邦の最新鋭の高速な宇宙船がメインで使われているが、民間や連邦の輸送船は、枯れた技術が使われているだろうから最新艦のような速度は出ないだろう。また、最新エンジン搭載の輸送艦があったとしても、輸送する物資=ペイロードを確保するために、エンジン出力は使われ、最高速度は低く設定されるだろう。地球ーαケンタウリ定期便があるとすれば、ワープ1で、往復8.6年の航海となり、ワープ2でも往復2年の旅となる(古いワープ定義による)。地球から銀河中央付近までは、3万光年だから、ワープ2だと、8000年くらいかかる計算だ。

今回は、以前作成した、Star Trekに登場した、輸送艦である。名前しか出てこない輸送艦があったり、いつ登場したか知らない輸送艦もある。

最初は、日本語由来の輸送艦「コバヤシマル」である。これは、カーク船長が、アカデミー時代にテストを受けたシミュレーションに登場する輸送船だ。


My コバヤシマル

コバヤシマルは、次に紹介する「フロン」や、「ロータス フラワー」と同型の艦という説もあるが、私は、この形状を選んだ。

「フロン」は、Star Trekのアニメ版に登場する輸送艦らしい。


My フロン

ロータス フラワー」の出所は私も知らない。ワープエンジンの形状が、改修艦や、A型と同じ形状なので、同じ時期に作られたか改修されたものだろう。


My ロータス フラワー

次は、時代を遡って22世紀頃使われていた民間の輸送船だ。


My HORIZON J-Class


My FORTUNATE Y-Class

この頃の輸送船はワープ2くらいがやっとなので、遠距離輸送には時間がかかる。乗組員の家族が同乗している。輸送船は、家と言うより村だね。村ごと移動するわけだ。場合によっては、2世代かけての輸送などもあっただろう。

最後は、輸送艦といっても補給艦に近いものだ。戦闘好きな宇宙人であっても、物資の補給がないと、戦闘は継続できない。

劇中では、クリンゴンの補給艦として、2つが、出てきたが、1つは、戦闘艦を、改修したものと、もう1つは、別種族の輸送艦を拿捕して改修した補給艦のようだ。


My クリンゴンD-5改 輸送艦

胴体下に吊ってあるのは、重水素用のタンクだ。


My クリンゴン 補給艦

次に紹介するカーデシアの近距離輸送艦を拿捕して、ワープエンジンを取り付けたもののようだ。

My カーデシア輸送艦