::ホンダ、F1から完全撤退

このニュースを見て、3D作成意欲が一時的に減退した。今は、メチャメチャF1ファンでも、ホンダ車のファンでもないのだが、ホンダのF1第2期での成功と衰退を見てきたので、成功しないまま撤退するホンダを見るのはつらい。ホンダのF1第2期では、それまで圧倒的な強さを誇っていたTAGポルシェ・エンジンに挑み、打ち勝ち、「ホンダ・エンジンでなければ勝てない」ところまで昇りつめた。1つのチームや1つのエンジンが常勝するのは、見ている側にとっても、主催者側にとっても問題がある。たとえ、拠点をヨーロッパに置こうとも、アジアのメーカーのエンジンが一人勝では、ヨーロッパが歳入の拠点であるF1にとっては、面白くない。そこで、ヨーロッパ伝統の多気筒エンジンに仕様変更された。大排気量多気筒エンジンは、ホンダにとっては経験の浅い分野であり、衰退し、撤退となった。ホンダのF1第3期では、BARが撤退し、ホンダ資本100%になり、活躍の兆しが見えたところで、またしても主催者側から横槍が入った。フェラーリが常勝していた時期でもあり、技術を耐久性に向けさせたり、エンジン開発凍結といった方向になっていった。エンジン開発が凍結されれば、F1の世界では「エンジン屋」であるホンダに出番はない。長年参戦しているファラーリや、マクラーレンに、空力面を含む車体開発で、追いつけるわけが無いので、撤退も仕方ない。

ホンダ RA108を第3期の記念に作ろうかと思ったが、今回は3次元テンプレートを作ったところで止めた。作る気力がなくなったからだ。



My 3次元テンプレート ホンダ RA108

ホンダのF1第2期と前後して、「ボーイス・レーサー」ブームがあった。街中には、トヨタのトレノ、レビン、MR2やホンダのCR-Xシビック、ブルドック等が溢れていた。私も初代CR-X SOHC1500cc、DOHC1600ccと2台乗り継いだ。若かったが、独身で、多少金銭的ゆとりがあったので、1代目はターボ化、2代目は、N1レース足回りにスーパーチャージャー、フルエアロにして乗っていた。だから当時のF1でのホンダの活躍はとても誇らしかった事を覚えている。

[後記]F1運営団体やFIAも、やり難いだろう。F1の未来を考えてエコに振ろうとしても、バイオ燃料は、アメリカでレース活動しているホンダやトヨタが先行しているし、ハイブリッドも、トヨタ、ホンダが強いし、電気自動車もそうだ。