::牡牛座の彼女

彼女の夢は、オーストリアのスーパーモデルに近づく事。世界中には、オーストリアのスーパーモデルに憧れる人は沢山いるのだが、彼女もその一人である。オーストリアのスーパーモデルの美しさは外見でなく、内に秘められた魅力の産物なのだが、内面を磨くのは難しいので、外見だけでも美しくしようとする傾向がある。

彼女の名前は、ミレニアムPT−111プロ(MILLENNIUM PT-111 PRO)、ブラジルの複合メーカー、タウルス(TAURUS)の銃器部門で作られた9mmパラのコンシールド・キャリー・ピストルだ。ポリマー・フレーム、ストライカー方式、トリガーセイフティーという特徴は、オーストリアグロック・ピストル(Glock)からの流れを汲んだ製品である。.40S&Wや45ACPモデルもある。タウルスというメーカーは、銃器関連の下請けからスタートし、S&Wのリボルバーやベレッタの自動拳銃のライセンス生産を行ってきた。高い生産技術や低生産コストという部分が特徴のメーカーであり、ライセンス生産の基本形を元に多少手直しすることはあっても、まったくの新規開発というのは聞いたことがない。アメリカで施行されたAWB法やCCW(CCL)法により、コンパクトで、携行可能なサブ・コンパクトクラスが流行するが、S&Wにもベレッタにもこの市場に投入可能なモデルは存在しなかった。市場は、早くから製品を投入したグロックや、アメリカの銃器業界に新規参入したKEL-TEC、Kahr(もとは機械加工会社)が先行した。遅れること3年、タウルスがこの市場に送り出したのが、ミレニアムPT−111だ。完全なコピー(クローン)ではないが、KEL-TECやKahrの匂いがする。市場に出て10年、途中、改良モデルや上位機種であるPT24/7が出たが、今年、ベレッタのPx4をストライカー方式に変更した新シリーズが投入されるようなので、近々、生産中止になるだろう。



My MILLENNIUM PT-111 PRO

何故、この銃を3DCGとして作ったのかと言うと、物欲リストの2番目に入っているからだ。3番目は、以前作った、ベルサ・サンダー380だ。

My ベルサ・サンダー380
実際にリストに入っているのは、MILLENNIUM PT-140 PRO。これは40S&Wという弾薬を使用する。次回、紹介する予定の物欲リストNo.1は9mmパラの拳銃だ。