::DS9 古代船

今回、紹介するのは「StarTrekディープスペースナイン」の68話に登場したベイジョーの古代船を復元したものです。DS9の時代設定で、800年前のものと言う事で、地球の現実の暦では、17世紀頃に、作られた宇宙船です。これが、数光年はなれた別の恒星系(カーデシア)に、たどり着いたという事です。




My ベイジョー古代船

この宇宙船は光ヨットの部類に入る。太陽光を帆に受けて進む宇宙船である。光ヨットが、実用かどうかは、理論的には不可能ではなく、科学技術に依存するらしい。

1)巨大(一辺が数キロメートル)で、超軽量で、反射率の高い帆が必要、さらにそれを数百枚広げる必要がある。
2)ペイロードが少ないので、軽量で、強固な構造が、必要
3)帆だけでは軌道修正が不可能?

形状が帆船に似ているので、古い技術のように見えるが、実際はまったく逆で、高度な科学技術があった上で、「遊び」で、作られるような趣味の類、冒険の類の乗り物である。

だいたい、この古代船自体を、惑星の軌道上まで、打ち上げられる技術があれば、その打ち上げに用いた推進方式を使うだろう。さらに、他の惑星に辿りついたとして、再突入(相手の惑星)、帰還、再突入(自分の惑星)できる構造・方式であって初めて、他の恒星系に到達した事が伝えられる。もちろん恒星間で、使えるような、強力な無線機があれば別だが・・。

ただ、物語では、この惑星の住民は、宗教心が、強く、神は、デノリアスベルトと呼ばれる宙域に神殿を築き、そこにいると信じられている。神の御前に行くために、特定の科学技術だけが、発達することは、充分に考えられるし、そもそも帰還しようという意思だってないかも知れない。また、宗教的な理由で、化学ロケットではなく、このような光ヨットを使うのかも知れない。軌道修正もきかない運まかせな航行とは、神に選ばれし者のみが、神殿にたどり着けることを表しているのだろう。さらに、そもそも恒星間飛行するために、作られた宇宙船では無いのだと思う。

で、デザインなのですが、帆がまだまだ小さいように思えるし、帆が、半透明なのは問題である。半透明とは、光が通過するわけだから、光ヨットとしては最悪です。銀幕とか金幕の帆の方が、現実的かも。

最後に、この光ヨットで、恒星間飛行が出来た理由は、StarTrekでよく出てくるタキオンと呼ばれる光速を超える粒子の渦内に閉じ込められて、渦と一緒に光速航行したとなっている。やっぱり神頼みだったね。