::画面タップは大嫌い
私は、画面をタップするのが、嫌いである。指を使うのも、スタイラスを使うのもだ。
もちろん、絵を書く場合や、手書きメモを作る場合は、別だ。最初からスタイラスを持って、「さあ、書こう」と、構えるからだ。
しかし、メールを書く場合は、別だ、キーボードで、文字を打ち、次の処理をするのに、画面をタップしないと、次の処理、例えば、メールの送信が、出来ない場合、指で、タップするにしろ、キーボードから離れた場所にある画面に、指を持っていったり、持ち替えたりと、不便極まりない。
Treo650では、標準で、画面を構成する部品(ボタン、チェックボックス、リスト、表など、以下オブジェクトと表記する)を、順次選んで押せる機能が装備された、TreoNaviという名前だ。これには幾つか問題があった。
TreoNaviの問題点::
1)TreoNavi対応アプリでないと、この機能は使えない。ただし、ダイアログ画面は、全て対応している。
・・アプリ作者が、TreoNaviが使用する上下左右キーを、別の目的で、使う場合があるため、全ての画面に対し、TreoNavi優先にするわけにはいかなかった。TreoNaviが、使えても、肝心のアプリが、操作不能になってしまうためである。
2)押せないオブジェクトがある。
・・アプリ作者が、ガジェットオブジェクトを、使い、画面を作成すると、TreoNaviは、その中が、どうなっているのか理解できないので、押せない。
・・以下の押し続けることで、動作する幾つかのオブジェクトは、押せない。
・リピート・ボタン:カレンダーの週を切り替える3角形のボタン
・スライダー、フィードバック・スライダー
・スクロール・バー
TreoNaviが、動作しない画面を、強制的に操作可能にするための、補完ソフトウェアも存在するが、上記2つの問題は、回避できないと思われる。
これは、問題である。Treo270を、自作アプリで、強化したものより、Treo650の操作が、劣るのである。
そこで、以前Treo270用に作った自作タップ・アプリを、Treo650に移植し、新たに2つアプリを追加した。
注)Treo270に関しては後記を参照してください。
自作タップ・アプリ for Treo650::
1)TreoNaviPlusDA・・TreoNaviと同じ操作で、画面上の全てを押せる。TreoNaviの問題点::1,2に、完全対応
・・常駐ソフトではないため、アプリの操作とバッティングしない。
・・ガジェット対策としては、9PointDA譲りのマウス・カーソルで、対応、自動的には判断できないが、人間の目は、どこを押せば良いか判断できる。
・・リピート・ボタンにも対応
・・TreoNaviが、動作中でも、使える。
カレンダーで、動作中・・ピンク枠が、NaviPlusだ!色も変えられるよ。
TreoNaviが押せないボタンだって押せる。
TreoNaviの押せるボタンも当然おせる。
A5でも、動作中・・曜日も選べるし・・
予定も選べる
日を選べは、新規エントリーもできる
2)9PointDA2・・パソコンのように、マウス・カーソルを表示させ、1から9のキーを、八方向キーに、みたてて、マウス・カーソルを動かして、オブジェクトをタップするものだ。
・・画面上の何処でも押せる、スタイラスの代用的、操作方法
・・全オブジェクト対応
Filezで、動作中・・・Treoは、8方向キーじゃ無いって? キーボードがあるでしょ。1,2,7,9、Y,I,B,Mで斜め移動もできるのだ。
3)NaviMagicDA・・TreoNavi非対応の画面を、強制的に対応するように変えてしまうソフト
・・TreoNaviが、標準で、対応する幾つかのオブジェクトのみの単純構成の画面の場合、TreoNavi用リソースを、追加して、次回から、TreoNaviに、恒久的に対応させてしまう掟破りのソフト。
TreoNavi非対応のPowerRunに魔法を、かける。
猫を、つれた小さな魔女さんが、画面を横切る。
Sキーを押して、魔法を、かけてもらう。
次回からは、TreoNavi対応になってる。
4)miniFileBrowserDA・・TreoNaviだけで、操作できるファイラーが、無かったので、作成
・・基本的に1画面のみの簡単操作を目指し、ファイル操作は、キーボードから、コマンド入力とした。
C:コピー R:リネーム D:削除 N:作成 I:インポート Q:検索 F:フィルター B:バックアップ等、一通りの処理を、DAで、実現。
・・本体メモリー、外部メモリーサポート
内蔵メモリーも、表示OK,ROMだって表示できる。
後記
Treo270の問題点
Treo650では、かなり改善されたが、Treo270では、この傾向(タップ、キーボードの2重操作問題)が、顕著に表れていた。当然、開発者もわかっていて、改善された兆候は、あるものの、使い難かった。
そこで、画面上のあらゆる場所を、ハードキーのみで、タップできる自作のソフトを作り、対応した。それは、3つのプログラムになった。
自作タップ・アプリ for Treo270::
1)9BtnDA・・画面上のタップ可能なオブジェクトに、連番をふり付け、部品横にその番号を表示するものだ。キーボードの10キーで、押したい部品番号を選ぶ、操作方法である。
・・キー操作が、最も少ない操作方法
2)4BtnDA・・画面上の最も上のオブジェクトを、四角で、囲み、上下キーと、ハード・ボタン2と3を、左右キーにみたて、選択したいオブジェクトまで、移動し、タップするもの。サイドのロッカーキーでも操作可能。
・・フリップを、閉じて、キーボードが、隠れていても使える操作方法
3)9PointDA2・・パソコンのように、マウス・カーソルを表示させ、1から9のキーを、八方向キーに、みたてて、マウス・カーソルを動かして、オブジェクトをタップするものだ。
・・画面上の何処でも押せる、スタイラスの代用的、操作方法
この3つを使い分けることで、スタイラス要らずの環境が、そろった訳である。