::間違いだらけのGun選び その2

間違いだらけのGun選び その1から呼んでね。

前回からの続き。

候補は、

40口径 タウルスPT-140Pro(取り寄せ)

9mm  ARMSCOR MAPP1

380ACP ベルサ サンダー 380

要は、安いのから、45口径、25口径?、リボルバーを抜いた結果だ。日本円で4〜5万円のレンジだ。
アメリカなら200〜500ドルのレンジだから、割高感のある機種も含まれている。カタログ注文はしたくない。やはり手にとってから買いたい。この中からしか機種選定を行わないのも間違いかも知れない。もう1つ、別の銃砲店で、念願のワルサーPPK/Sのコピーを見つけたのだが、中国製だったので止めました。

ホーム・ディフェンスに、向く銃の必要な要件はなんだろう。99%保管された状態だろうから。保管時の安全性、万一の時の操作性・安全性の2つ。保管時は、鍵が掛かる場所で、鍵の掛かるケースに、内部メカをロックできる銃を入れられればベストだ。最近では、銃自体を特殊キーでロックできるものも多い。操作性に関しては、素人なので、ダブル・アクションでの操作がいいと思う。引き金が重いので、間違って暴発する危険も減る。さらに、落としても暴発しない、ファイアリング・ピンのブロック機構は、重要だ。私の個人的な好みから言えば、小さすぎない中型拳銃のストレート・ブローバックが良い。32口径あれば充分だ。装弾数は7もあれば十分だろう。銃の本来の機能は、人を殺す事。グロックのように、本来の目的に沿った銃はホーム・ディフェンスには向かない。自分が安全で、扱い易いが、銃撃しにくい方が良いだろう。小型で、ストレート・ブローバックの32口径、ファイアリング・ピンのロックとデコッキングが出来るダブル・アクションの銃といえば、ワルサーPPK。結論が出たというより、何か、結論を誘導しているみたいだ。

口径選定にはあまり意味がないが、40S&Wは、ホーム・ディフェンスには、強力すぎるかも知れない。万一の時に「過剰防衛」なんて言われるのは嫌だ。ただ、話のネタとしては、「9mmか?」と聞かれたときに「いや、40S&Wだ」と答えたい願望がある。この国でもアメリカのように45口径神話が存在するのだ。「なんだ9mmか!」と言われたく無い。バイクに乗っていると車体が割と大きいので「750ccか?」と聞かれる。「いや、125ccだ。」「イタリア製で30馬力以上・・・・」もう聞いていない。

携行許可をとる気がないので、セミコンパクト・クラスにも意味が無い。さすがにフルサイズ(ガバメントやベレッタ92Fクラス)は、大きすぎる。手に馴染むかどうかは、手の形状とグリップの形状の問題だ。個人差があるのだが、私としては、ARMSCOR MAPP1が握りやすい、ベルサ サンダー 380はシングル・カラムのマガジンなのに、グリップが太く前後幅が足りなくてシックリこない。タウルスは、親指と人差し指の又の部分が、フィットしなくて、握り難い。上位クラスのタウルス24/7の方が握りやすい。(別のお客さんが購入予定の物をチョット握らせてもらった。でも1万円ほど高い。)

フレーム強度は、若干心配がある。ベルサ サンダーは、アルミ・フレームで、右側のグリップ部分に、内部機構の組み付け用に大穴が開いている。アメリカのように試しに数百発撃ってみたら、フレームが壊れたなどという異常な使い方はしないが問題ではある。タウルスの初期バージョンでは、やはり500発くらいでポリマーフレームにクラックが入ったという報告を多数みかけた。PT-140もMAPP1もセカンド・バージョンのフレームなので問題がないだろう。

保管中の安全性については、タウルスとベルサは、特殊キーによる、内部メカのロック機構がついている。MAPP1には、そういった機構は無いが、マガジンを抜いて、スライド・オープンさせて、そこに自転車の盗難防止のキー・チェーンのような物を通して保管しろと、SPRINGFIELD ARMORY XD 45ACPのマニュアルには書いてあった。(マニュアルをダウンロードしただけだよ)、リングハンマーのMAPP1なら、タイラップを、トリガーガードとハンマーの穴に通して締めれば。スライド・ハンマーがロック出来る。でも、キーホルダーに特殊キーを付けておいて、なんかの拍子に、「これ拳銃の鍵なんだよ」と言ってみたい。

万が一の場合に、実包を装填した状況でのセキュリティーについては、各銃毎に考え方が違う。ベルサ サンダー 380は、装填後、安全装置をオンにすれば、安全にデコッキングできる。撃つ時は、安全装置をオフにして、引き金を引けばダブル・アクションで撃つ事ができる。タウルスPT-140Proは、コック&ロックだ。実包を装填した状態で、ストライカーをデコックする術は無い。ARMSCOR MAPP1もコック&ロックだ。ハンマーが外に出ているので、手動でデコックはできるが、暴発の危険があるので、やめた方がいいだろう。ただ、PT-140ProもARMSCOR MAPP1も安全装置を外した状態では、トリガーがシングル・アクション状態なので、急な物音などで、指がぴくっと動いて暴発の危険がある。撃つ瞬間までは、トリガーに指をかけるなとユーザーマニュアルにも書いてあるが。実際、危険な目にあったら、教科書に書いてあるように実践なんて不可能だろう。MAPP1なら操作用模擬弾を購入して、かちゃかちゃマニュアル・デコッキングの練習を指が勝手に動くまですれば問題ない。妻に「また、銃持ってニヤニヤしている」と言われた時に、安全のための練習をしていると言い訳には使える。

事無きを得て、装填した弾丸を、抜く時に安全な方法はあるだろうか?これは知らないので、誰かに聞く必要がある。抜いた弾丸が、落ちた場所が悪く、プライマーを突いて暴発することだって無いとは言えないと思う。

次は、表面仕上げだ。タウルスは、フレームはポリマーで、スライドはステンレスだ。表面的な錆びの心配は無い。ベルサ サンダー 380は、フレームはアルミで、スライドは鉄製だがニッケル処理がされている。MAPP1は、フレームはポリマー、スライドはニッケル鋼で、梨地に黒染めだ。パーカライジング処理ではないようだ。ニッケル処理は、剥がれてくる可能性はある。黒染めは表面を化学変化で黒くしているのだが中身はニッケル鋼なので錆びには強いはずだ。

故障、破損時に有利なのは、ローカル製品だ。タウルスやベルサは南米の会社だ。どこで修理されるのかは定かでないが、工場送りだろう。販売店とか輸入元が、いつまでも存在する保証はない。またバイクの話だが、イタリアのバイクを買ったものの、販売店が輸入したもので、かつ輸入総代理店が無い。販売店は既に倒産しているので、部品が壊れたら、日本の輸入総代理店から買うしかない。個人責任で、メーカーと直接交渉は避けたいものだ。

要件に最も合致するのは、ベルサ サンダー 380。候補として、最初に選んだのもこの銃だ。結論を出す前に、購入許可の一般的な取り方だ。許可申請になれた客は少ないので、販売店がやってくれる。写真4枚?と有効なIDが2つ。実際には、ポリス・クリアランスを取り、ガン・クラブに入会し、クラブで講習を受けると2週間くらいでライセンスが貰え購入できるようになる。ライセンスは銃のシリアルナンバーが必要なので、先に銃を決めておく必要がある。と販売員に教えられた。申請料、申請代行料で、9mmまでの口径なら1万3千円ほどかかる。40口径や45口径だと、少し金額が上乗せになる。携行許可が欲しい場合は、追加で2万円ほどが必要だ。

この記事を書きながら、どの銃が良いのかを、実際に考えているのだが。この作業自体が大きな間違いだ。どういう事かと言うと。申請者一人に対して、最大で、10丁まで保有していいらしいのだ。1つに絞る必要性が低い。色々考えるより、直感で、好きな銃を買って、問題があったりしたら、買い増しとか、転売を考えればいい。それを知ったとたん、深く考えずに、「これ下さい。」と金曜日に既にオーダーしてしまったのだ。もちろん上記の3つの中の1つだ。「写真が必要だよね?」というと、店員は、「携帯のカメラで撮るからいいよ。」「ID1つしかないけど」「問題ない、必要書類を書いて。」となり、妻が書類を書き、申請書にフィンガープリントを押して、写真を撮ってもらった。「来週の金曜日に取りにきてね」、「え?ガン・クラブとか講習は?」「必要ない」「2週間かかるんじゃないの?」「残金持ってきてね。」・・・うーん、登録代って、賄賂込みの値段だったんだ。金次第の国だからなー。と呆れながらも、「そのリボルバー見せて、リボルバーもいいよねえ」と言っている自分に一番呆れた。どの銃を買ったかは、今週の金曜にお知らせします。このブログの趣旨に反するが特別に、写真による記事を書くつもりだ。

追記:例のメイドは、既に辞めてしまっています。給料の良い、別の家で働いているようです。住み込みのメイドの初任給は年額で5万円くらいです。1年毎に月給が1000円上がるのが一般的です。ただ、日本のメイド喫茶のようなメイドを想像しないように。こちらでは低所得者層が厚く、少し余裕があると、仕事を持たない知り合いの娘を雇うことがあります。日本で言うところの、家事手伝い、とか花嫁修業に近いです。長男が生まれた時から、雇い始め、8年間で、9人の15〜18歳の娘を雇いました。皆、田舎に仕送りするいい子達でした。火曜日には、新しく15歳の娘がやってきます。今は丸1日半かかるフェリーに乗船中です。問題は、ボーイフレンドが出来て結婚を考えるようになると、仕送りはしなくなり、メイドを続けても暮らしがよくならない事も判ってきます。そんな時に悪いボーイフレンドに唆されるというのはよくある話のようです。エミリー、セシリア、モナ、マエット、リン1、リン2、チェリペ、チェリミ、クリスティみんな元気でやっているだろうか?