::彼女の母は有名人?

彼女の母は、チェコ生まれ。祖母は、ベルギー人と、ドイツ人。祖父はアメリカ人だ。彼女には兄弟も多く、イスラエルに住む次女エリコが、わりと有名だ。イタリアには長女がいるし、彼女は東南アジアに住んでいる。もう一人、母の故郷に兄弟がいるようだ。

彼女の名前は、ARMSCOR MAPP1 MS、イタリアのタンフォーリオ(Tanfoglio)のCZ75クローンのポリマーフレーム・モデルをフィリピンのARMSCORがノックダウン生産しているものだ。簡単に言えば下請け企業の特権のローカル販売モデルだ。このモデルは、最終的にはアメリカで、ROCK ISLAND ARMORYの製品として販売される。ARMSCORという会社は、50年くらいの歴史がある。コルトのコピー品からショットガン、ライフル、弾薬、エアーガン(ソフトではないよ)を製造している。ガバメントのカスタム・メーカーのSTIもARMSCORの協力会社だ。部品製造、組み立て作業は、フィリピンで行われているかもしれない。こちらでは、CO2を用いたエアーライフル等は免許いらずで所持できるので、3丁ほど所有しているが、ARMSCORのバレルは飛び抜けて出来が良い。もちろん命中精度もだ。

タンフォーリオという銃器メーカーは、日本ではあまり知られていないが。Cz75クローンメーカーとしては老舗だ。イスラエル製のジェリコ(エリコ)という拳銃も、タンフォーリオの技術供与というかノックダウン生産ライセンス生産品から始まった。イスラエル諜報機関モサドが、タンフォーリオのCz75クローンを使用していた関係から発展したと記憶している。本家チェコのCz-TTというモデルは、生産年から見て、タンフォーリオ、ジェリコ系のボリマーフレームの技術を用いたと思われるモデルだ。



My ARMSCOR MAPP1 MS

フルサイズのポリマーフレームに、1インチほど短くされたバレル、スライドが付いたコンパクト・クラスの拳銃だ。サブコンパクトクラスよりは1インチ程長い。最初にこの銃を見た時に、思ったのは「やたらゴツイ銃だなあ」だった。後から付けたダストカバー下のレイル・システムが、よりノーズ部分を強調している。それに対してフレームからちょっと覗く程度の薄いスライドが、近未来的でもあり、古い種子島タイプの短筒をも連想させる。「ブレード・ランナー」のデッカード・ブラスター的、異様/異質な感じがする。個人的には悪くないと思う。