::タチコマ ウチコマ

今年の最初の3DCGは3月に作ったタチコマ。今年の最後はウチコマだ。タチコマ、ウチコマ伴に攻殻機動隊に登場する思考多脚戦車だ。形状、武装に関しては、形状は多少異なるが、制御系ソフト等は同じで、スペック上の性能は同じだろう。AIの設定に関しては、異なるだろう。論理的思考だけでは、結論が選択できなくなったり、パラドックスに陥る危険性があるので、論理思考と、感情による嗜好(あえて思考ではない)が、適当な配分でバランスしているはずだ。それらを外的要因である、しゃベリ方や、行動に出す出さないもAIの設定バラメーターの1つだろう。タチコマは、対人的表現は、感情的な行動をとるが、思考自体は、論理的で、人間の行動や感情をも論理的に分析しようとする。ウチコマは、言葉や動作に感情的なものは見えないが、だからといって、感情が無いとも言い切れない。馴れ馴れしいタチコマの言動が嫌いな少佐が、そういった部分を抑制させている可能性もある。




My タチコマ

ウチコマはタチコマに比べて、目が少ない。正面にある目も、タチコマより小型に見える。良く動き回る沢山の目は、タチコマの好奇心を表す物の1つだったため、目が少ないウチコマは、それだけでも感情が無いように見えてしまう。その他のタチコマとの大きな差は、後部ポッドの形状だ。乗車姿勢が変わり、被弾面積が減ったことは評価できる。ボッド自体の体積や、投影面積は増えているが、人間が乗っていない部分に被弾しても問題がない。左右に大きい理由は、ワイヤー射出装置の大型化から見てワイヤー用樹脂?の搭載量が増えたのだろう。換装用の銃弾や砲弾が積まれている事も考えられる。




My ウチコマ

タチコマ等に積まれているAIは、ニューロチップと呼ばれている。破壊された初代タチコマのAIチップを少佐が持っていたが、チップが実装されている基盤上には、工業製品らしくないカビのように見える結線というか追加回路が走り回っている。これはチップ自体に、新規回路や、パーマネント記憶を追加できる機能があるのだろう。現代のCPUは、半導体グレードの薄膜シリコンにエッチング等の処理で回路を書き込んでいる。攻殻機動隊の世界ではマイクロマシン(補記参照)があるので、基盤に見える部分全体が、薄膜シリコンの多層構造になっていれば、それをマイクロマシンが、虫食いのように食い荒らせば新規回路としてもメモリーとしても使えるはずだ。タチコマは複数台あるので、情報の共有化、並列化を行っている。ただ、並列化した情報をどこに書き込むかで個性が出ている可能性もある。VRAMに書き込むタチコマもいれば、フラッシュROMに書き込むタチコマ、ROMとして刻み込むタチコマもいれば、論理回路化するタチコマや、ソフト回路としてチップの動作を変更するタチコマだっているだろう。共有した情報の価値判断の違いで、書き込む場所は異なるだろう。特にバトウさん好きなタチコマ達は、忘れないように電気的や磁気的に耐性のあるシリコンウェハー層に直接刻んでいるのではないだろうか。


My タチコマ AIニューロチップ

[補記]::攻殻機動隊に登場するのはナノマシンですが、AIチップの補修メンテは、仕事量から見て、マイクロサイズで充分かと・・・