::VF−1::¬富一号機

「VF−1を、日本人の職人さんが、改修」

今回、紹介するのは、ご存知、VF−1ですが、河森先生のデザインされた中で、1番、優れた変形メカだと、思います。

分割された各ブロックに、無駄が無く、最小の変形機構で、3つのフォルムに変わる素晴らしいデザインだと、思います。

ただ、脚部の移動メカに、多少の問題はありますが、タカトク・トイス方式の、脚部移動メカで、充分でしょう。

マクロスZEROでも、タカトク・トイス方式でしたし・・・

やまとの完全変形のVF−1では、変形後の3つのフォルムは、完璧ですが、変形プロセスが、異なるという欠点を持っています。

実際に、河森先生が、どう考えていたのかは、マクロスZEROで、答えがでましたが、あのままの変形機構を、おもちゃに組み込むことは、きっと、出来ないでしょう。

現実に、VF−1が、あった場合を、考えると、細いアームで、移動中の脚部というのは、相当の重量なので、ぶれたり、慣性で、機首部の軸に、固定できないなどの、不具合が、出る事が予想されます。

問題は、脚部が、機首にも、翼下にも、接続されていない、フリーな、状態があるということです。

で、そのフリー状態を無くす、変形方法を、考えて見ました。VF−1に、1軸追加するだけで、可能な方法です。

サブ・タイトルの「VF−1を、日本人の職人さんが、改修」ですが、この変形方法を、考えついた時のマクロスの裏話としての、ショート・ストーリーでの事です。http://trekortreo-t.at.webry.info/200806/article_2.html


要約すると、

マクロス内に収容された、南アタリア島の住人の中に、VF試作の下請けを、生業とする職人さん達がいまして、飲み仲間のロイ・フォッカーに、頼まれてマクロス所属のVF−1の改修を、依頼されるというものです。

TV版マクロスのように、補給が無く、孤立無援で、戦闘を繰返すと、脚部移動のように、繊細な、機械部分は、整備をしても、可動時間に比例して、動作不良が、連発するように、なります。

そこで、部下や、教え子が、変形不良から戦死するのを、回避しようとしたロイ・フォッカーが、職人と、整備士達とで、勝手に、改修してしまった機体、通称「VF−1 ¬富一号機」が、生まれるまでの、物語です。

機体の変形特徴は、いかなる形態(変形中を含む)でも、脚部は、機首の軸、または、翼下に接続されている、または、機首の軸と、翼下に、同時に接続されているという、ものです。

それでは、変形方法を、紹介します。

ファイターからガウォークまでは、同じです。



ガウォークから、バトロイドに変形する時に、機首が折れ曲がり、足を迎えにいきます。機首が曲がっている間は、脚部は、翼下に確実にロックされています。

機首が、完全に折れ曲がり、脚部の軸受けと、機首の、軸位置が、一致したところで、機首側から、出た軸が、脚部の軸上に納まりロックされます。ロックが、完了すると、アビオニクスが、翼下のロックを、解除します。
同時に、機首の無くなった部分に、コックピットカバーが、せりだしてきます。

コックピット内では、パイロットは、後方に90度、回転するのですが、機首が180度、前方に、回転するので、相対的に、ゆっくりと、前方に、90度回転する感覚で、違和感は、あまりないでしょう。

脚部+機首部は、上体+機首の残り部分より、重いので、機首を戻そうとすると、軽い上体部分が、起き上がってきて、機首部が、元の状態の戻ると伴に、バトロイドへの変形は、完了します。

機首部分が、折れ曲がる機構は、バトロイド時の腹部の強度に、問題が、ありそうですが、機首先と、機首後部は、平面で、分断されているのではなく、互いに、くい込みあう構造であることと、胸部カバーが、強度を、補う役目をするため、問題が、ありません。

この機体は、その後、別のサイド・ストーリーで、全体改修を、受け、軽量化と、FF2001エンジン改により、性能面でも、生まれかわります。

推定最大推力は、500トンを、超え、VTOL(垂直上昇)も、こなす、VF−1の頂点という存在になります。

VF−25でも、総合性能で、勝てないでしょう。最終的には、重力調整システムによる慣性制御が、コックピットに組み込まれ、完全なる対G対策で、最大能力を、発揮するようになります。